ピアニストと野獣


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「――で、結局ここなのね…。」


朝のパターンで音楽室に戻ってきてしまった。



『開けろー!』


『出てこーい!』



そんな声が外から聞こえてくる。



「西園寺があんなとこ行かなかったらまた追いかけられずに済んだのに!」



パッと西園寺の方に目を向けるとしょんぼりしていた。




――反省してる…?



「さいお…」


「――ごはん食べ損ねた…。」



「―――は?」