『――それでは西園寺知秋様の誕生パーティーを始めさせていただきます。』
「ほら西園寺!早く行かないと!」
「お、おう!また後でな!」
そう言って西園寺は私の頭をくしゃってしていった。
「―――お前ら仲良しだな!」
「え?……普通…だよ?」
空が腕を組んでニヒヒッと笑う。
仲良しに見えるならいいんだよ?
むしろちょっと嬉しいよ。
なんて考えていると空が私の顔をまじまじと見てきた。
「な、何よ…。」
あまりに見られるので思わず後ずさってしまった。
「もしかして、知秋が好き?」
「――――!!」
こういう系の話しには素直な反応をしてしまう私は目を見開いて、口をパクパクしてしまった。
……もうバレバレじゃない。



