ピアニストと野獣


「まぁまぁ、気にするなよ。」



そう言いながら、私の頭をくしゃくしゃっとしながら空の席に座った。



「…そこ、空の席だよ?てか、もう授業始まるんだから早く自分の教室に戻りなよ。」



何やってんだか…。


呆れている私に陸はニコッと笑い楽しげにしている。



「俺、今日からこのクラス♪」



「はぁ?」



全く意味がわかんないし…。



「だって一人は寂しいだろ?」



それは…


「そうだけど…。」



「だったら喜んどけ♪」



私の平穏はいつになるのやら…。


むしろ来ない?