遠くの西園寺に目を向ける。



「あ…。」



西園寺もこちらに目を向けたので思わずそらしてしまった。



そんな私を見た陸が呆れた顔をした。



「ねぇ、告白しないの?」



告白…?



私が?



「何で私がしないといけないのよ!」



意味わかんない!


確かに西園寺に対しての気持ちに気付いたけどさ、


何で私が告白しないといけないのよ!



「別に言わないのはいいけど、誰かに取られるかもよ~?」



「―――なっ!!」



言い返そうとしたら陸はそそくさと歩いていってしまった。