「…。」
「――?大ちゃん?」
黙ったままの大ちゃん。
辺りは暗く、静まり返っていて、大ちゃんの表情は全く分からなかった。
「――それはさ、俺がどんなに頑張っても無理ってこと…?」
「……うん。」
私は気付いたんだ
誰に恋をしているのか――
「私は大ちゃんとは付き合えない。…大ちゃんは、私の中で“家族”みたいな存在だから。」
大ちゃんは小さい頃からバカみたいに、はしゃいでいたから気の許せる人の一人。
でも恋愛ではなく、
“キョウダイ”
のような存在。
「だから、ごめん。」
“傷付けたくない”と思ってしまう程に大切な存在だったことは確か。
「だっはー!!」
―――は?