キラキラした顔で夜空に顔を向けている。
何で?
「どうし―――」
ドーン!!
「え?」
そこには綺麗なハートの形をした花火が咲いていた。
「今年は成功だ!」
えっと…。
話についてけれません。
「何だったの?…あのハートの花火。」
大ちゃんば待ってましたと言わんばかりの笑顔を私に向けて口を開いた。
「あの花火はね、伝説なんだよ!」
「伝説?」
「そう!ハートの花火は毎年打ち上げられるんだけど、ハートシリーズ最後のデカイのを好きな人と見たら結ばれるんだ!」
「へー。」
「反応薄っ!!」
伝説の花火ねぇ…。
なんか胡散臭いけど。
まぁキャピキャピはしゃいでる大ちゃんにそんなことは言えれないな。
「だからさ、俺とさっちゃんは結ばれるんだよ!」
「はぁ!?」
ちょっと何の“だから”なのよ!!
「俺もいたからそれ無効だよ?」
振り返るとかき氷をむしゃむしゃ食べている西園寺がいた。



