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「――で?何であんたもいるわけ?」
私は大ちゃんの告白の返事をするために花火大会の会場に来たわけだけど…
「俺も花火見たい!」
変なオマケまで付いてきてしまった。
「だいたい沙羅が夜にヤローと2人きりって危なすぎる!」
「今も2人きりなんですけど…。」
ホント、西園寺の言うことはいつも無茶苦茶。
「さっちゃーん!」
「あ!大ちゃん!」
浴衣に身を包んだ大ちゃんが私の元に走ってきた。
何か“忠犬”って感じ。
「うわぁ!さっちゃん浴衣姿可愛い!!」
「え?」
大ちゃんが私の頭を撫でようとしたとき―――
ペシッ!
「うちの沙羅に気安く触らないでくれるかな?」
大ちゃんの手を叩いて笑顔で威圧をかける西園寺。
「はぁ?さっちゃんはお前のじゃないだろ?」
負けじと睨む大ちゃん。
ちょ、ちょっと!
間に挟まれて暑苦しいんですけど!!
「ね、ねぇ!…何か食べない?」



