ピアニストと野獣


その言葉に反応して、ゆっくり首を縦に振った。



……えっと…。



私はあくまで誘われた側であって…。



「大ちゃん!」


「はい!」



大ちゃんはビクッと肩を上げ、ギュッと目をつむった。



こんなところまで変わってないのね。



可笑しくなった私は怒る気も失せ、大ちゃんの頬をビヨ~っと伸ばした。



「━━ひ、ひたひんらけろ(い、痛いんだけど)?」



「ばーか。」



私は大ちゃんの頬から乱暴に手を離してから腕を組んだ。



「街を案内しなさい。」