ピアニストと野獣


━━━━━━━━━━━━……




「さっちゃーん!」



SHINEが見えてくると、すでに前に大ちゃんが出ていて、私に向かって大きく手を振っている。



ちょっと出てくるの早くない?



私は西園寺がグチグチ鬱陶しかったため、予定より15分ほど早く出たのだ。



「…大ちゃんおはよう。」



「おはよー!…でももう、“おはよー”じゃないけど。」



「まぁそうだけどね。」




そして、お互い顔を見合わせて笑った。




「━━どうするの?どこか行きたいところあるの?」



「え?」



私が顔を向けるとたじたじする大ちゃん。



まさか…




「ノープラン?」