ピアニストと野獣

「こっちが空で、そっちが陸。」


「「ブッブー!違いまーす!」」


双子は勝ち誇った顔をしている。

…そっか、この人ら子供っぽい性格だった。


「合ってるよ!私が間違えるわけないじゃん。」


双子の顔はさっきとは変わり、ふてくされた顔に変わった。


それが面白くて私はクスクス笑っていた。


「何で分かったんだよ…。」


空がぶっきらぼうに聞いてきた。