ピアニストと野獣


「いや……別に…。」



よくわからないけど、目の前の大量の料理に手をつけた。



「んー!…おいし。」



「俺が作ったんだよ?」



顔を上げると大ちゃんが横に立っていた。



「あはは!スゴイね!」



「でしょ?…あのね、さっちゃん。明日デートしない?」



「はぁ!?」



サラリと呼吸をするように大ちゃんからデートのお誘いを受けたんだけど、それにいち早く反応したのは西園寺だった。



「な、何勝手に沙羅をデートに誘ってるんだよ!」



「あ…!この前さっちゃんを無理矢理連れてった人!…何?さっちゃんと付き合ってんの?」



「そうだよ!」


「違うでしょ!」



私はペシッと西園寺の太ももを叩いた。