ピアニストと野獣

「…そうですね。先生に相談してみます。」


私がそう言うと、東藤隼人さんがニコッと笑った。


…この人が笑うの初めて見た。


「「俺らも下の名前で呼んでー!」」


東藤隼人さんと話していたところに双子が割り込んできた。


「別にいいけど…。」


「「呼んで呼んで♪」」


双子は嬉しそうに私に言ってきた。