ピアニストと野獣

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『今日は来てくれてありがとう!おじい様も喜ぶわ!』



「は、はあ…。」



私たち一行は学校帰りに東藤家にお邪魔した。


お邪魔すると綺麗なシャンデリアに綺麗な東藤さんのお母様が迎えてくれた。


「ほ、本当に来ちゃったよ…。」


私はシャンデリアを見ながら苦笑いをして呟いた。



『こちらの部屋の奥にいるわ。』


き、来た!!


―――コンコン…。


東藤さんが静かに扉をノックした。