お見合い? 誰が? 「――――私!?だ、誰と!?」 言われたことに理解するのに少々時間がかかった。 「は……。」 「“は”…?」 西園寺は何かを言いかけて止めた。 続きが気になった私は小首をかしげた。 そんな私から西園寺は顔をそらし、口元に手をやった。 「えっと…。は、隼人。」 「え!?」 “隼人”って東藤さんのことだよね!? 一体どうなってるの? 「ちょっと…東藤さんのところに行ってくる!」 私は急いで教室から出た。