ピアニストと野獣

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授業がすべて終わり、私は直接真美姉の家に向かった。


真美姉の家は行ったことがなかったが、紙に道順を書いてもらいその通りに歩いた。


―――ったく…頼むんなら迎えにきてよね…。


そんなことを思っていたら着いた。


「お邪魔しまーす!」


大きい家の扉を開け叫んだ。


「いらっしゃい!…って、制服で来たの!?」


階段から下りてきた真美姉が驚いて、
「着替えましょうね。」
と言って、私は2階の奥の部屋に連れていかれた。


「ごめんなさい。てっきりみんなで服を合わせるから貸してくれるものだと…。」


「あら?…言ってなかったかしら?沙羅ちゃんバイオリンのソロよ?だから服は合わせなくていいの。」


「はぁ!?聞いてないよ!!」


そう、私はパーティのバイオリニストの代役で呼ばれたのだ。