ピアニストと野獣

「それじゃ!」


私はそそくさと逃げようとしたら西園寺に手を掴まれた。

ビックリして西園寺の方を見ると変な笑みを浮かべて一言言った。


「制服は?」


予想外の言葉に私は「えっ…?」と首をかしげたら西園寺はため息を吐いた。


「JPになったんだから制服はちゃんと着てこようよ…。」


む、

ムカつく!!

私はなりたくてなったんじゃないのに!!


「じゃあJP下ろせばいいじゃない!」


「なっ…!そんなこと―――」

「あ。授業始まっちゃう。」


私は西園寺を無視して教室に向かった。