ピアニストと野獣

ズルズルと引きずられ、カフェテリアに…


「何か用なの!?」


私は陸の腕を振り払い、呼んだであろう人物に言った。


その人物はのんきにスープをすすってニッコリと微笑んだ。


「まぁね。」


こいつは…。


「はぁ…。で、何な訳?―――西園寺!」


まぁ、みんな誰か分かったよね。


これから言うことも想像つくかな?




「沙羅、JPにならない?」


「は?」


「だから、JPに――――」


「ならないから!」