ピアニストと野獣

行きたいのは山々だけど―――


「遠慮しとく。パーティとか好きじゃないから…。」


真美姉は残念そうに
「そっか。」
と言ったが、すぐに笑顔になった。


「パーティじゃなくて、普通に遊びに来てね!」


「うん!」


「あ、そうそう。今度のコンクールに沙羅ちゃん出るの?」


「出るよ!」


「そっか…。頑張ってね!私は沙羅ちゃんの見方だから!」


真美姉は胸の前でガッツポーズを見せた。


「ありがとう♪」


何だかよく分からないけど―――