ピアニストと野獣

「あ…はい…。よろしくお願いします…。」


断る理由もないし、私は快く受け入れた。


その私の返事に気分を良くした先生はニコニコとして
「じゃあ今日の授業から課題曲の練習にしましょうね!」
と言って、立ち去ってしまった。


―――何だったんだ?


とりあえず教室に戻ろ…。


「沙羅ちゃん!」


教室に帰る途中に真美姉と会った。


「真美姉!」


「明日のパーティ来ない?私の家でするの。」


またまた突然宣告されてしまった。


―――今日はよく驚かされる日だ…。