ピアニストと野獣

「…。俺はペットじゃねぇ!」


「きゃっ…!」


撫でていた私の手を思い切り下に下げるもんだから、私は勢いで陸の方に倒れ込んだ。


「あわわ…!ごめん、ごめん!」


急いで、ちゃんと椅子に座ろうとしたら、陸に背中を押されて再び陸の胸の中に…。


「――陸?」


「俺もさ……男だし?好きな子にあんなことされたらプライドが許さないんだけど。」


「えっ?」


何のプライドよ!?


それより、昨日陸に告白されたこと思い出したじゃない!