ピアニストと野獣

「――そりゃあ…」


「ん?」


何か様子が違うから箸を止めて顔をあげた。


「俺ら、双子だけど違う人間だもん!」


そこにはキラキラと笑う陸がいた。


「……!?陸…あんたも成長してんだねぇ!」


私はそう言いながら、陸の頭をなでなでした。


――だって…一人の人間って!


今まで、空と一心同体!

一緒がいい!


て感じだったんだよ?