「コトは……もう家に帰らないといけない」 眉根を寄せて苦しそうに吐き出すシュウがとても遠くに感じた。 まるでそこに存在していないかのように…… 幻想的なほどに美しい人、シュウ。 あなたは、もしかしたら私の枯れて荒んだ心が生み出した幻なのかも知れないなぁ。 「『もう出てって欲しい』って、普通に言ってくれればいいのに。 ごめんね、わかったよ、ありがと、シュウ。 すごくすごく楽しかっ――」 どうして…… 感謝の言葉ぐらい、 最後の言葉ぐらい、 ――――わたしは笑って言えないんだろう?