瞼の裏の光り輝く金色世界が、突然黒に変わる。 太陽が雲に隠れて、一時的に陰ったのだと勝手に思った。 目を閉じたまま、再び眩いほどの光が差すのをじっと待つ。 けれど、唇にふんわり―― 柔らかい何かが触れた。 まるでマシュマロみたいなそれは、食べているのは私じゃなくて。 食べられている? わたし……が……? 何が起きているのか良くわからない、けれど薄っすら感じている――というか心当たり無きにしも非ず。 わかんない、思考回路がこんがらがってクルクルパーだ。 あ、それはいつもか。