持って来たビニール紐で、私の右足首とシュウの左足首を括った。 赤色じゃないのが残念。でもシュウの家には、紐って言ったらこれぐらいしか見当たらなかったから仕方がない。 巧く死ねるかなぁ……。 きっと大丈夫。 果てしなく広がる黒の中に私は、 シュウと一緒に身を投げた。 『そしたら、コトと一緒に海の藻屑となって消える』 『それ、いいかも。そしたらシュウとずっと一緒に居られる』 『うん、ずっと。永遠に』