「私が"ここ"に帰って来れる保証は?」



「五分五分です」



「そっか・・・・・・。分かった。でも、一日だけ猶予を頂戴」



「えっ、・・・猶予?」



何だかんだと一緒に来てもらえるのか不安だったらしい。



分かったと言った時、ものすごく目を見開いていた。



「明日の夜には絶対、一緒に行く。でも、帰って来れないかもしれ無いんじゃ、お別れくらいしたいし・・・。ね?」



「・・・・・・解りました。神子様の寛大な御心に感謝致します」



寛大?



そんなモノじゃない。



ただ、自分が気になるから行くだけで、人助けがしたいとかそういうのじゃない。



「じゃ、取り敢えず私は家に帰るね・・・」



私は苦笑いしてその場を去った。