16時半


もしかして凛咲先生は肉体を持たず、培養液に浮かんだ脳に繋げられた無数のコードからこのメールを送信しているのかも知れないという疑惑が浮かび上がりました


じゃなきゃ1時間おきにメールなんて送れないでしょ!


そんなSFチックな妄想をしてしまいます


『どんなに忙しい時
 でも俺の心は何時も
 一緒!!
 片時も忘れて
 ないよ!
 愛の一心同体!
 ちゅ(ハァト

 好き好き!!!大しゅき!
 ちゅ(ハァトちゅ(ハァト
 ちゅ(ハァト
 今は何をしているのかな!?
 気になっちゃって…!!!
 心から大切な人だから…
 何時も想ってるからね!?
 ちゅ(ハァト』


ほら! 脳の中がむき出しな感じしかしないでしょ


会った事も無い、ましてや情報もほとんど出してない女に対してこの求愛っぷり


クジャクでもそんなに羽根を広げないぜ!


キリンだってそんなに首を絡めてこないぜ!


セミだってそんなにミンミン鳴かないぜ!


ああ、セミか……


うるさいあの声を思い出す秋、というかこのメール


ちょっと! 科学者の先生、メンテしてあげて


暴走してるわよ、この実験体Rが


と、わめく実験体M


そうです三上も実は……