食後

幸大たちはイルミネーションの中を歩いていた。

「雪は降りませんでしたね。」

沙羅が言う。

「明日は降るって言ってたぞ?」

マリアが言う。

「明日は先生の家でパーティーなんだよね?」

クーニャが言う。

「うん。

咲子ちゃんと沙羅ちゃんも料理を手伝ってくれるの。」

優衣が言う。

「寒い日は家の中が一番ですから。」

咲子が言う。

「私たちが泊まっても邪魔じゃない?」

姫野が言う。

「さすがに徹夜はできないけど今夜は皆で楽しく過ごしたいから。」

優衣が言う。


「そもそも…いつもは勝手に泊まることを決めていますよね?」

咲子が言う。

「まぁ、そうね。」

姫野が言う。

「幸大君?

どこ見てんのかにゃ?」

クーニャが言う。


「ああ…いや。

午前中にさ…

佐藤の彼女ってのがそこで何時間も待ってたから、どうしたのか気になってな。」

幸大が言う。

「あら…

私たちとのデート中に他の女のことを考えているの?」

姫野が言う。

「そういうわけじゃ…」

「幸大さんの浮気癖は根本的に叩き直しましょうか?」

咲子が言う。

「いや、あくまで男として女性を気遣っただけで…」

幸大が言う。