「佐藤は知ってる。

沙羅にちょっかいを掛けた奴だから髪の毛を少し斬ってやった。」

幸大が言う。

「マジか!?

確かに…幸大と衝突するんじゃないかって噂があったけど…


って…佐藤はとくに髪型も変わってなかったぞ?」

行正が言う。

「カツラじゃねぇのか?」

幸大が言う。

「だったらウケるな。」

行正が言う。



アクセサリーショップ


「指輪でも買ったらどうだ?」

行正が言う。

「高いし…だからってただのリングじゃ嫌だから石が入ってたら良いんだが…

安くてもなぁ…」


幸大が言う。

「だったら…これはどうだ?」

行正が指差したのは銀の指輪だが石の部分には何も乗ってない。

「これは?」

幸大が言う。

「この中から好きな石を選んでリングに嵌めてくれるんだよ。」

行正が言う。

「へぇ…

リングが千円。

石は一番安いと800円。


それを6人分

つまり、安くても一万を超す。


デート代とかも踏まえるとギリギリか…



だけど一番安いって理由で選んだのをプレゼントするのはなぁ…」

幸大が言う。


「幸大、プレゼントは気持ちだぜ?」

行正が言う。