昼休み


屋上


「学校祭は一般の人も入れるんですか?」

咲子が言う。

「そうなの。

だから咲子ちゃんも来てね?」

優衣が言う。


「何をやるかは今日の6時限目にきめるんでしょ?」

姫野が言う。

「うん。

全部のクラスがその予定よ。」

優衣が言う。


「ねぇ、ここに私の名前を書くだけなんだしスラスラっと〜。」

クーニャが言う。

「断る。」

幸大はサンドイッチを食べながら言う。

「幸大さんは右手が使えないので左手で食べられるサンドイッチにしました。」

咲子が言う。

「私たちの分まで作ってもらって悪いな。」

マリアが言う。

「いえ、良からぬことをしないための予防策のついでです。」

咲子が言う。


「予防策?」

沙羅が言う。


「幸大君は右手が使えないのに普通のお弁当だと…沙羅ちゃんはどうする?」

クーニャが言う。

「え?

私なら幸大さんに食べさせて…

あ、そういうことですか…」

沙羅が言う。

「で、幸大はまだできないの?」

姫野がルーズリーフを見る。


「教師ランキングと学年別の一年は埋まったんだがその他はまだだ。」


「あ…一年の1位は私でいいんですか!?」

沙羅が言う。


「一年で知ってるのは沙羅だけだし…そもそも沙羅はめちゃめちゃ可愛いからな。」


幸大が左手で頭を撫でる。


「幸大さん…」