「ここだ。」
ガチャンッ!
鍵を開けて重い扉を開けるとそこは真っ白い部屋。
「外せ!!」
部屋に入った瞬間聞こえる女性の叫び。
部屋の端に貼り付けられた少女がいた。
大の字に壁に貼り付けられている。
「外せ!!」
「彼女は?」
「吸血鬼だ。
鮮血の眼の吸血鬼…
人間に迫害され、さらには吸血鬼からも虐待された過去から人間も吸血鬼も憎んでいる。」
「吸血鬼から?」
「ああ。
だが、あの調子でまったく話のできない状況だ。」
榊パパが言う。
「あ…」
小さな声。
吸血鬼の少女とは対極の方にある毛布がもぞもぞと動く。
「彼女は人間だ。
大親友が吸血鬼であり…その大親友に教われたそうだ。
吸血鬼である職員に酷く恐怖を覚えている。」
「…。
あの扉は?」
部屋にある扉を指差す。
「トイレだよ。
吸血鬼の彼女は拘束はされているが飲食物は与えていないからトイレに行く必要もない。」
「飲食物を!?」
「幸大君…彼女は私もだが…吸血鬼だ。
食料も水も最悪の場合はなくてもいいんだ。
血さえあれば。
週に二回、献血をしている。
毛布にくるまっている彼女は飲食物はなんとか食べるしトイレにも行く。」
ガチャンッ!
鍵を開けて重い扉を開けるとそこは真っ白い部屋。
「外せ!!」
部屋に入った瞬間聞こえる女性の叫び。
部屋の端に貼り付けられた少女がいた。
大の字に壁に貼り付けられている。
「外せ!!」
「彼女は?」
「吸血鬼だ。
鮮血の眼の吸血鬼…
人間に迫害され、さらには吸血鬼からも虐待された過去から人間も吸血鬼も憎んでいる。」
「吸血鬼から?」
「ああ。
だが、あの調子でまったく話のできない状況だ。」
榊パパが言う。
「あ…」
小さな声。
吸血鬼の少女とは対極の方にある毛布がもぞもぞと動く。
「彼女は人間だ。
大親友が吸血鬼であり…その大親友に教われたそうだ。
吸血鬼である職員に酷く恐怖を覚えている。」
「…。
あの扉は?」
部屋にある扉を指差す。
「トイレだよ。
吸血鬼の彼女は拘束はされているが飲食物は与えていないからトイレに行く必要もない。」
「飲食物を!?」
「幸大君…彼女は私もだが…吸血鬼だ。
食料も水も最悪の場合はなくてもいいんだ。
血さえあれば。
週に二回、献血をしている。
毛布にくるまっている彼女は飲食物はなんとか食べるしトイレにも行く。」

