クーニャの家


「ただいま。」


「おっかえりー!」

少女が走ってくる。


「お友だち?」

少女が可愛らしく首を傾げた。

「そうだよ。

幸大君と咲子ちゃん。


二人とも、これが妹のリラ。」

「へぇ、クーニャと同じ銀髪か。


よろしく。」

幸大が言う。

「クーニャさんとは違って可愛いですね。

お年は?」

「ろくっ!」

手のひらを見せる。

「5か6かわからん。」

幸大が言う。

「あ!!」

急いでもう片方の手で一本足し6にした。

「さ、入って。

リラ、お母さんは?」

「お買い物。」

「おばあちゃんは?」

「いるよ?」

「じゃあ…二人をおばあちゃんのところに案内して?


私は着替えてくるから。」


「はぁーい!」

リラが手を挙げながら返事をする。