【蓮司】



俺達は何もする事がないから寮に帰った。



「亜香里、寄ってけ。」



俺は有無を言わさず亜香里を部屋に上げた。



いつもは制服の亜香里が今日は私服のせいか、何か新鮮だ。



「亜香里、ジュース。」

「あ、うん。」



亜香里が冷蔵庫からジュースを出して俺に手渡す。



さっきから元気がナイ気がする。



「蓮司ってスゴイよね…。」

「何が!?」

「今日一緒にいて思った。住む世界が違うなって…。隣にあたしがいるのって何か変だよね。」



それで暗くなってんのか!?



「あれは蓮だ。俺は蓮司。」

「でもさ、やっぱりあたしと蓮司じゃ吊り合わないよ…。」



何かムカツクな。