【亜香里】



「どこ行くの!?」

「決めてねぇ。」



自分から誘っといてコレかい!?



でも蓮司は目的の場所を目指すように歩いてる。



「スグ終わるからちょっと付き合えよ。」



蓮司が指さしたのは、スタジオ!?



蓮司はあたしの反応なんてお構いなし。



「おはようございまぁす♪」



誰!?



今の蓮司!?



「おはよう蓮君!!あれ?こちらは彼女さん!?」

「はい♪今日はちょっと見学で。いいっスか!?」

「いいよ~♪じゃあ彼女さんはその辺の椅子に座っててくれるかな?」

「えっ!?あ、はい!!」



あたしは30歳くらいの男の人に言われた通り椅子に座った。



「亜香里、ちょっと待ってろよ。」

「うん…」