「帰るぞー。」



もう少し遊んでいたかったけど、次の日は学校だからみんな渋々蓮司の車に乗って帰った。



「蓮司、パパが大事な話があるから帰ってこいだって!!」

「は!?マジかよ。めんどくせぇな…。凛、バックレっか♪」

「パパに押し掛けられるよ。」

「わかったよ。」

「亜香里と渉も連れてこいってさ。」



あたしと渉君も!?



大事な話って何!?



「じゃあこのまま俺んちに向かうわ。恭一達は時間大丈夫か?」

「俺、天道さんちに行ってみたいっス♪」

「普通の家だし。なぁ凛。」

「ごく普通だよ♪」



普通じゃないし!!



土足だし!!



あたしは訳の分からないまま蓮司の家に向かう事になった。



「あの話か…。」

「何?」

「行けばわかる。」


何だろう?



あたし達は雪山に別れを告げて来た道を戻った。