【亜香里】



3週間も離れるのにご飯の心配って何!?



蓮司なんて本当に知らない!!



あたしはイライラしながらベッドに入った。



♪~♪~



着信:天道蓮司



「はい…」

「まだ怒ってんの?」

「怒ってる。」

「ごめんな…。ケンカしたままじゃパリ行けねぇ。」

「これからは大事なことはもっと前に言ってよ…。」

「はい…。」



本当に悪いと思ったのか、受話器の奥の蓮司の声は暗い。



「もういいよ…。」

「マジ!?じゃあ今から部屋行くから♪」

「えっ!?」



電話が切れたと思ったら、30秒後に蓮司が部屋に来た。



「亜香里~♪マジごめんな♪はいコレ♪」

「何!?」



あたしは蓮司に手渡された茶色い封筒を開けてみた。