「亜香里ちゃんって西山学園でしょ?俺、卒業生なんだ♪」

「そうなんですか!?」



瀬戸さんは、一般的に見たらカッコイイ部類。



「あっ!!こんな時間!!あたし、先に失礼しますね!!」

「亜香里ちゃん、寮まで送るよ。」

「えっ!?いいですよ!!近いですから!!」

「遠慮しないで。女の子一人じゃ夜道は危ない。」



結局あたしは瀬戸さんに流されて、一緒に寮まで歩いてる。



「亜香里ちゃんって彼氏いるの?」

「えっ!?何ですか急に!!」

「亜香里ちゃん結構モテそうだからさ~♪」

「いますよ♪」

「いるんだ…」



瀬戸さんが少し暗くなった気がしたのは気のせいかな?



そうこうしてるうちに寮に到着。



「じゃあここで♪ありがとうございました!!」

「亜香里ちゃん…。」

「はい?」

「彼氏がどんな人か知らないけど、俺、負けないから。じゃあね♪また明日。」


へっ!?



どういう意味!?