俺様彼氏とあたしの関係。

【亜香里】



これでいいかな?



変じゃないかな?



あたしは制服を脱いで私服に着替える。



蓮司と付き合ってからカナリ服装を気にするようになったんだ。



蓮司はスゴイお洒落だから、隣を歩くあたしがダサダサだったら吊り合わない。



あたしは化粧をしてから、バッグに蓮司へのプレゼントを入れた。



時計を見ると17時半。



約束の時間まで後30分。



ここから駅までは歩いて15分かかる。



少し早いけど行こうかな?



あたしはバッグを持って部屋の鍵を閉めて外へ向かった。



5分くらい歩いた所で山城モモに会った。



「亜香里、今からデート?」

「モモには関係ない。」



そう言ってモモの横を通り過ぎようとした時。



ドンッ



鈍い音と共にあたしの目の前には地面。



頭が痛い…。



「素直に譲ればよかったのに…」



薄れ行く意識の中で聞こえたのは、モモの声と数人の男の声だった。