「ねぇモモ、昨日言ってたモモの好きな人って蓮司?」



あたしは単刀直入に聞いた。



隣の蓮司はゴホっと、飲んでたお茶を喉に詰まらせてる。



「そうだよ♪あたし、蓮司に一目惚れしちゃったみたい!!」

「じゃあ何であたしと友達になったのかな?」



あたしが聞いても、モモは全く動揺しない。



「だって~、亜香里って気が弱そうじゃん?だから、頼めば譲ってくれるかな?って思ってさ♪」



譲る?



蓮司を!?



「蓮司は物じゃない。蓮司にだって選ぶ権利はあるよ。」

「そうだね♪でも、亜香里よりあたしを選ぶんじゃない?あたし、今まで欲しい物は全部手に入ってきたしね。」



何様なの!?



本当にムカツク!!



「例え蓮司があたしと別れても、モモのとこには絶対行かないと思うよ。」

「わかんないよ♪ね?蓮司♪」



隣の蓮司は、急に話を振られてビックリしてるだけ…。