「意味わかんねぇから…。」

「だから、一目惚れってやつ?ねぇ、あたしと付き合ってよ♪」

「俺、彼女いるから。」



彼女がいるって言ったのに、金髪女は顔色一つ変えない。



「隣の席の滝川さん?」

「だったら何?」

「別に♪カワイイよね♪」



マジ意味わかんねぇ…。



何がしたいんだよ。



「だからお前とはムリ。」

「あたしは諦めないよ♪」



マジムカツク。



その時、4時間目終了のチャイムが鳴った。



「あたし、先に行くね♪5時間目も教科書貸してね♪蓮司。」



蓮司!?



すげぇなれなれしいな!!



そう言い残して金髪女は保健室から出ていった。



ってか、キスされたんだよな…。



亜香里に何て言えばいいんだ?



あいつ泣くよな…。
でも、黙ってて、もし後からバレたらそっちの方がマズイよな?



俺は亜香里が迎えに来るまで、ナイ頭をフル回転させた。