「教えるわけないでしょ。とにかく山城さんが可哀想だからやめな!!」



凛は男の子からスゴく人気があるから、凛の言う事なら大抵聞く男の子達。



凛の一言で男の子達は山城さんから離れて行った。



「あ、ありがと♪」



凛に向かってお礼を言う山城さんは、スゴくカワイイ!!



それからチャイムが鳴ったのでみんな自分の席についた。



1時間目は英語の授業。



「あっ山城はまだ教科書ナイのか…。じゃあ滝川、天道起こせ!!」



何であたし!?



あたしは先生に言われて蓮司を起こした。



「何ですか…」



寝起きの蓮司は機嫌悪そうに先生に聞いた。



「隣の山城に教科書見せてやれ。」

「俺の隣は山城じゃなくて滝川ですけどー。」

「反対側の隣だ!!」



先生に言われて蓮司は山城さんの方を向いた。