1人残された真由さんはばつが悪そうにその場を立ち去った。



「よかったね♪」



凛にそう言われて涙が出てきた。



寮に戻る頃には涙もすっかり止まって、不安が少し和らいだ。



蓮司は今日帰って来れるのかな?



あたしは今までの精神的な疲れからそのままベッドに倒れ込み眠ってしまった。



幸せな匂いと頭を撫でられる感覚で目を覚ます。



「寝てんじゃねぇよ。」



目を開けると蓮司のキレイな顔が目の前にあって、優しい腕に包まれてた。



「いつ帰って来たの?」

「1時間前くらい?」

「起こしてよぉ!!」

「キスしても起きなかったし。」

「ウソっ!?」



あたしは起きあがって裸かどうか一応確かめた。



「何で服着てっか確かめんだよ…。」

「だって////」

「寝込みを襲う趣味はねぇ。」



よかったぁ~