天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

「!!!!!」

タンッ!と。

床を蹴って後ろに飛び退くヴリトラ。

その表情から笑みが消える。

(何故悟られたぁ?何故バレたぁ?)

策謀に長けたヴリトラでもわかるまい。

…月はコロコロ笑いながら立ち上がる。

「『解答』の一つを教えて差し上げましょうか…我が生徒会の役員は、そんな毅然とした態度で私には接しないんですよ?…どこか顔色を窺うような、逃げ腰の態度で、ビクビクオドオドしながら私に話しかけてくるんです…まるで私を丸呑みする白蛇みたいに扱うんですよ…失礼な話ですよねぇ」

生徒会役員、どうやら毎日神経を磨り減らす日常のようである。