上様として御小姓たちに命じて、 あたしは急きょ、 ハルと話すための茶会を開くことにした。 こうして図書室での大捜索は幕をおろし、 蔵書は元通り棚に返される。 その作業もまた、大仕事だ。 お茶会の場所にレイたちと共に向かいながら、 図書室の片づけが終わったら、 労をねぎらう為に また食事会をしようと思った。 手首が疼く。それでも、 あたしは食事会では一品ふるまうつもりでいた。