「どうぞ。りんご飴です」

「あ、ありがとう。でも、もう持てないよ…」


あたしの手には、わたがし、金魚二匹、焼きとうもろこしがある。

全部西野君がおごってくれたものだ。


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「先輩の…が…ですよ…」

「ん? 何か言った?」

あたしは食べるのに夢中で、あまり西野君の話を聞いていなかった。

「なんでもありませんよ。ほら、射撃に行きましょう」

そう言って西野君はあたしの手を取って射撃をしている方へ向かった。

「!」

「どうしたんですか、顔が赤いですよ? りんご飴みたい」

顔を近づけながら西野君はあたしに言った。

恥ずかしくなってあたしは手を払い、顔をそむけた。

「かわいいですね、りんご先輩」

「! りっ、りんごって…」

「赤いですよ」

「…~っ!」


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意地悪。