鼻歌を歌いながら足をバタバタとしているせいで、ワンピースの裾が捲れ上がっている。



『こらこら…はしたないじゃないか。』



ため息混じりに彼女のワンピースの裾を直すと、リサの頬にキスを落とした。



そんな虎太郎を見上げていつもの完璧なまでに綺麗な顔で微笑む。



…なんでこんな可愛いのか…



『あのね?シノブからCDを借りたの。』



『そうなんだ。』



虎太郎はリサの隣に横になると彼女を眺めながらその長く艶やかな髪をかきあげる。



露になったうなじを撫でる虎太郎に彼女は『でね?』と大きな瞳を向けた。



『ライヴに今度シノブと行きたいの。』



『うんうん、行って来たら?』



『いいの!?』と抱き着いて喜ぶリサに虎太郎は微笑む。