『ヒューガ用のコートなんだけど、ちょっと着てみてよ。体格似てるし…。』



『えー!?俺のじゃねぇの?』



『クロウのはフードのあるタイプよ。その髪は目立ち過ぎるから。』



なるほど…と呟いてコートに袖を通す。



詰襟があるデザインで口元がスッポリと隠れ、表情が解りづらい。



『…もう少し短くても良さそうね…。』



ブツブツと呟きながら、メモを取る彼女に『まだぁ?』と面倒くさそうに愚痴る。



『どう?動きづらくないかしら?』



ベースは以前彼女が作った物と同じだが、タックが数ヶ所多い分、数段動きやすい。



『俺のもこのくらいだといいな。』



右京の台詞にシンディはパアッと嬉しそうに顔を綻ばせた。