サイドテーブルにトレイを置くとベットに腰掛け、右京は眠る忍の首筋にキスをした。



「…んっ…くすぐったい…」



ちょっと身を捩る忍を真上から見下ろし「おはよう」と囁くように声を掛けた。



「…右京…?」



「良く寝れた?」



「ん…今何時…?」



「8時。…お腹空いてない?」



上半身を起こした忍は眠そうに目を擦りながら「空いたぁ…」と呟く。



右京はそんな彼女に微笑むと「じゃ~ん」なんて言いながら膝の上にトレイを乗せた。



「うわぁ…!これ、右京が?」



「忍の為に作ってみた。」



「凄い…美味しそう!…食べていい?」



忍がニコニコしながら自分の作った朝食を食べる様子に、右京が満足そうに微笑んだ。