翌週は慌ただしかった。



仕事ではお互い業務整理や挨拶回り、それが済むと連日送別会で殆ど休む暇は無い。



忍の身の回りには相変わらず不可解な事が何度かあったが、潤のファインプレイで大事には至っていない。



だが、右京に直接何かをしてくる事はなく、それが余計彼を苛立たせた。



忍曰く「もう慣れた」らしく、最初ほど不安になる事は無かったが右京は気が気ではない。



いつも以上に過保護になる右京に忍は呆れているようだった。



「右京…いい加減にしてくれない!?」



「…何が?」



「その“ストーキング”よ!」



「人聞き悪い!警護だろ?」



「たかがトイレごときで必要ないから!」



AXELでの送別会でその様子を見ていたゴウは右京を憐れんだ。