それは小さなレシート程の大きさの紙に何かが書き列ねてある写真だった。



『…なんて書いてあるのかしら…』



シンディが大きな瞳を細めて凝らすが、所々インクが滲んでいて読めない。



ロイは『これならどうだ?』とキーボードを叩くと画像処理を施した。



…読めた…!



“善と悪の選択。

禁断の書物の謎を私は解いた。

そして、神に仕えし悪魔に目を付けられたのだ。”



『…“神に仕えし悪魔”…!?』



『…間違いない、マスティマの事だ。…でも…何か引っ掛かるな…』



虎太郎はうーんとその違和感が何かを考える。



…“善と悪の選択”…



マスティマは善性を見極める為の絶対悪だ。



…彼はその“絶対悪”に目を付けられたのか?