そして、バツが悪そうに背を向けると歩き出した。



『と、とりあえず、急ぐぞ。搭乗時間に遅れる。』



『搭乗…?バスか何かに乗るの?』



『何言ってんだよ、国内線に乗り換えるんだよ!』



『ええっ!?また飛行機乗るの!?』



驚く虎太郎にニックは『あのなぁ…』と溜め息を着く。



『アメリカ大陸はデカイんだよ!バスなんかで移動したら丸1日…下手したらそれ以上かかる!』



虎太郎は『うへぇ…』と意味不明な呟きを漏らしながらニックの後を追った。



それから数時間掛けて目的地のカリフォルニア州へと向かう。



ニックは飛行機に乗り込むと、時差ボケで眠い目を擦りウトウトし始めた。